医師でさえ、まだあまり知られていない病気。
当時、真翔は生後2ヶ月の時に「アラジール症候群」と診断され、10歳までの「余命宣告」をされました。
その後も肝臓・心臓・肺の同時移植の話が出るなど、その日その日を精一杯生きるしか出来ない状態。
そんな中、「真翔は「死」と向き合って日々生きているのではなく、「生」と向き合って懸命に生きている!」と気付かされました。
今を大切にし、その笑顔 その涙をめいいっぱいの愛で受け止め
「生」と向きあうこと 「生きる」ということの大切さを教えられた気がしました。
周りの子と比べると成長も遅く、タッチをするにしてもあんよをするにしても時間がかかりました。
人一倍時間も苦労もかかかる。
だけど、それだからこそできた時の喜びは大きく、幸せを感じました。
今まで当たり前のように過ごしてきた生活。
今まで気付く事の出来なかった、当たり前の幸せや優しさ、愛おしさを教えてくれていると感じ、その頃から真翔の写真を残す様になりました。
日々の表情やその時の「親の想い」を綴りながら・・・
写真の技術が一向に上手くならないまま月日が経過し、写真を撮るのも見るのも好きになった私。
ある日1枚の写真と出逢います。
アライブ・フォトグラファー
石井誠人さんの写真です。
青空の下
wedding dressを着て、満面の笑みで見つめ合う夫婦の写真。
なんとも言えない幸せそうな2人の写真
写真の説明を見て、新婦が癌であった事を知りました。
「彼女は、その時立っていたその場所で美しく誇らしげに咲いていた。」
「世界は彼女をなくした。そして今も、写真の中で美しく笑っている。」
「撮ろう。懸命に生きる今を、切りとろう。」
石井さんがアライブ・フォトグラファーとして活動する為、一般社団法人の設立費用をクラウドファンディングで呼びかけている記事と出逢い、写真や動画を拝見し、私自身の「想い」と重なる部分があり、居ても立っても居らいれずメッセージを送りました。
「写真の力で笑顔を作っていきたい」
そんな「想い」が繋げた出逢い。
出逢いから数日後、真翔の写真を撮って頂きました。
「真翔の写真」「兄妹の写真」「家族の写真」、今生きているその姿を!
何十年経っても、この写真を真翔と家族と「こんな素敵な出逢いがあったよな!」っと、元気で笑い合いながら語り続けれる事を願っています。
「心」「想い」のこもった素敵な写真 本当にありがとうございます。
いつまでも我が家の宝物として残していきます。
「懸命に生きる今を残す。」
本当に素敵な活動だと感じています。
当たり前に日常を過ごしていると、忘れがちになってしまう「命」の大切さ、「生きる」と言うこと。改めてその事を考えさせる写真です。